ねぇ、"わたし"をみて。




どうしてわらってくれないの?





"そんなにわたし、ママににている?"





ねぇ、わたしはここよ。
こっちをむいて、



"パパ"



わたしを…


   † † †


「…て」

──むかしの、ゆめをみた。

「あ、起きた?」

ひんやりしたものが頬に触れている。
横に目をやれば、少し骨ばった手。
視線をずらすと、逆光でも判る君の顔。

「ずいぶんうなされてたね。怖い夢でも見た?」

「うん、巨大蛾と戦ってる巨大怪獣に踏まれるの」

「…それは大変だったねぇ」

気づいてほしくないときにだけ働く君の勘は正確だから。きっと今のは、知らないふり。

「顔、洗ってきなよ。さっぱりするよ」

「ん」

だって涙の跡に気づいてないわけないもの。

「…君は、いつまで私の傍にいてくれるかな」

質問にもなっていない疑問。
私はどんな答えを求めてるのだろう。

"永遠に"?

"たとえ死んでも心は一緒だよ"?

「…それってさ、期限なくちゃだめ?未来なんて誰にも解らないでしょう。"いつまで"、とか、約束したら嘘になってしまう」

すごく君らしい。馬鹿正直で、真っ直ぐで。嘘つきな私には少し、眩しいくらいに。

「…でも。今目の前にいる貴女が今の僕のすべてで、貴方とずっと一緒にいたいと思ってる…それじゃあ、だめかな?」

…照れくさそうに笑う君は、私がどれだけ満ち足りた気持ちになったか、欠片ほども解っていないだろう。

少しでも伝わればいい。この、気持ち。

「ねぇ、」

「うん?」






"きっとずっと、だいすきだよ"