君と僕は幼なじみだった。告白した訳では無いけど、一緒に居て楽しかったし、気が楽だった。 「なーんかこのままずっと一緒に居そうだねぇ」なんて君が言うから、 「どういうこと?」って聞いたら、 「空気のような存在ってこと」 「はぁ?」 「ねぇ?」 「さぁ…」 「連れないなぁ」 「はは……」 以前ここに来た時には、こんなような会話をしていた気がする。今となっては、もう昔の話。 「居なくなってから大切だって気付くのは本当なんだね…」 もう会えない。でも、君がここに居た事実は変わらない。ここに来る度に君のことを思い出すだろう。今日のような澄み切った夜、水面で揺れる月を見ながら。