「早坂、起きろ。ついたぞ。」
先輩の声に目を開くと、そこには…。


1つの家を境に、対照的な二つのアパートが建っていた。
片方は、つまり、私の住むほうは、まあふつうのアパートといった感じ。
・・・配色が少しおかしいかもしれない。

そしてもう片方。大分年季が入っている。
いつ突然倒れてもおかしくない気がする。
イマドキ木造って。普通なのかな?
何か幽霊の一匹や二匹住んでそうな感じだし。


「ほら、とりあえず大家さんに挨拶だ。行け。」
「はい、」
真ん中の家が大家さんの住む家だと言う。
恐る恐るチャイムを鳴らす。
嫌味な人だったらどうしよう
変な人だったらどうしよう
めっちゃ怖い人だったらどうしよう

ピンポーン、

「はいー?」
でてきたのは眼鏡な男の人だった
25、6才くらいかな…?
あ、あたまがもじゃっとしてる・・・
「あ、あの、今日このアパートに引っ越してきた早坂と申します!」
「ああ、はいはい、よろしくおねがいします。はい、鍵です。お部屋は新しめの方の2階です。23号室。」
「ありがとうございます、」
よかった、多分普通の人だ…。


「先輩、運んでくれてありがとうございました。」
「や、いいけど…一人で片付けとかできるか?
 お前、前のアパート凄かったけど…」
「大丈夫…やって見せます!」
先輩の言葉に不安が残るが、何日かかければ出来ないことは無いだろう。
「そうか。じゃあがんばれ。俺は帰って寝る。
 そうだ、隣と下に挨拶行くの忘れるなよ。」
「はい!」




窓の外を見ると、公園が見えた。
森が夕焼けに染まる。
なんとか片付けと挨拶を終え、ダンボールでこしらえたベッドに倒れこみ、眠りについた。