いつも通り帰宅。玄関の鍵を閉める。また今日も一日が終わった。 別に嫌な訳じゃない。嬉しい訳でもない。ただ時間が過ぎる。それだけのことである。 昨日も同じことを考えていた気がする。いつからか生きている心地がしない。 仕事は出来る。与えられた事は熟す。給料が欲しいから?いや、そういう訳でもない。 何がしたい?特にない。そうか?なら何故生きて居る?俺は生きて居たいのか?何故ここに存在して居る?居るってなんだ? ・・・いつもこの繰り返しだ。・・・いつからだ?こんなに虚しいのは? そうだ。あいつが出て行ってからだ。この部屋だってあいつが決めた。俺一人には広すぎる。 いや、最初から一人だったらこんなこと感じ無かった。居たはずの人が、居るはずの人が居ない。 「っちくしょ・・・」 暗い部屋に響く男のすすり泣く声。慰めてくれる人は居ない。きっとこのまま眠って朝を迎えるだろう。