ぼくらの明日はきっと来ないことが、ニュースで発表された。 まぁみんな、薄々感づいてはいたけれど。 カミサマたちが飽きたんだろ、どうせ。 ニュースによると、明日ぼくらの国に大きな地震が起きることがカミサマたちの会議で決まったらしい。 時間は13時31分37秒。 向こうの世界で人気な人間の番組があって、それがその時間に終わるらしい。 さて、ぼくにはそんなときにテレビ番組をやっている気がしないんだけど、どうかな。 明日の新聞をみればわかることだけど。 あ、新聞はくるのかな。 4コマまんが、結構楽しみだったんだけど。 「かずき?なに考えてんの?」 かけるは大きな瞳でぼくをみつめる。 息がつまりそうなほどに。 「明日のこと」 「やだ」 「なにが」 「かずきが明日のこと考えて、そんな顔してるのが」 かけるは素直で、優しくて、ちょっとだけかわいい。 あぁ、もし明日がきたら、かけるともお別れなんだなぁ。 かなしくもくやしくもないけど、ただちょっとだけ、さみしい、かな。 「ん、」 初めての、キスをした。 触れるだけの、めいっぱいあまいのを。 レモンじゃなくて、かけるが飲んでたファンタグレープの味がした。 「死にたくない」 「うん」 「もっと、かけるとしたいこと、たくさんあったよ」 「うん」 「みんなと同じように、もっとキスして、大人になってもずっと一緒で、どっちかが寿命で死にそうになったら手を繋いで、」 「うん」 「明日はずっと、一緒にいようか」 「うん」 カミサマは気まぐれ。 動物園みたく、ぼくらの世界を切り取って展示している。 笑っちゃうよ。 ぼくらはみんな、平等なんだって。 みんな平等に、愛されてるらしい。 本当、嫌になるよ。