「"ひと"と"ひと"の繋がりって、ひどく曖昧であやふや」




暗くて、物がひとつもない部屋

居るのは俺と、貴方だけ




「だって、"私"は、"キミ"は、本当に存在するの?
相手と自分は"同じ"になれやしないのに、どうして『わかるよ』なんて嘘を吐く?」




貴方の声は甘くて甘くて

歌うように吐く言葉は

毒みたいに

俺の思考を犯してく




「はじめから、在るかどうかもわからない」




「存在しても、見ることはできない」




「ならいっそ、自分で消してしまえば」




「だって"零"は零だから」




ゆっくりと近づく唇

甘い香りは、貴方の言の葉から滲みでるのか




「世界が"私"と"キミ"だけならば。
私がキミを隠してしまえば。
繋がってなくたって、感じられる」






甘い香りと

貴方の存在で

俺の世界が、閉じていく…