「…なんて顔してんの、アンタ」――人を見れば、それ則ち肉と思え。
「お腹空いてんの?」そうです、もうここ数日、誰もここを通らなくて。助かりました。だから申し訳ありませんが、僕の血肉となって下さい。ガブリ。
「ちょっと! 痛い! 離せ!」無理です駄目です。だってアナタは僕の大切なエサですから。
「私食べてもおいしくないから! っていうかアンタ、死ぬよ?」 死ぬ?
何を言っているんですか、人肉は僕達の主食です、死ぬハズないじゃないですか。
…………あれ? なんだか身体が重たく眠くなってきましたよ?ぎちぎちぎち。
「だから死ぬって言ったでしょう。人の形をしたものが本当にニンゲンかどうか、ちゃんと確かめなきゃ駄目でしょう?」 ああ、あなたは僕の仲間だったのですか?
それはどうも失礼いたしました…………………………………………………………………
 
――但し、人に化けた同属は、喰らうべからず。