「今どこにいるの?沖縄?九州?」 確か先週は西表島にいたはず。 『北海道。』 「風邪ひかないでね?」 『大丈夫。お前は卒論頑張れ。』 じゃあな、と一方的に電話を切られる。 きっと電池がないんだなぁ。 来週電話するときは、一体どこにいるのだろうか。 その答えは、意外なものだった。 「よーお。卒論できたかー?」 バイトから帰ってくると、彼は私の部屋のコタツでくつろいでいた。 「どうやって入ったの!?不法侵入!?」 「俺様に不可能はないのさ。」 「・・・・・・何しにきたの?」 北海道からまっすぐ来たらしく、床にはやたら厚手のコートが放り投げてあった。 「土産渡しに。お前帰って来ねぇから、勝手に冷蔵庫に入れちゃったけど。 それじゃーお邪魔しましたー。」 呆然としてる間に、彼はさっさと荷物をまとめて出て行ってしまった。 「…何だったんだ…。」